なぜ地方のベンチャー企業に投資するのか

ベンチャー企業への投資を通じ、
地方経済のベンチャーエコシステムの確立・活性化に貢献する

なぜ地方にこだわって、リスクの高いベンチャー投資に挑戦するのか。それをご理解いただくためには、地域経済が抱える悩みについて考える必要があります。

私たちは、地域経済の抱える根本的な課題は「雇用の多様性がない」ことではないかと考えています。卑近な例ではありますが、首都圏と九州を比較して、それぞれ30歳で年収1,000万円が実現できる可能性のある会社をリストアップしていただくとわかりやすいと思います(おそらく九州に本社のある最も高年収の就職先として挙げられるのは、インフラ系企業・官公庁や金融機関がほとんどでしょう)。

雇用の多様性が無いために、優秀でイノベーション気質ある人材が定着せず、そのため新しい高付加価値産業が育たない、この悪循環が地域経済の現状ではないかと考えています。これを解決するための手段として、イノベーティブな企業を生みだす必要があります。そのために、私たちはそれを志す起業家に常に寄り添い、地元ベンチャー企業に対しリスクマネーを絶え間なく供給できる存在でありたい、そう思っています。

地域活性化におけるドーガン・ベータの役割

一方、全国を見渡してみても、地方に本拠を置く独立系ベンチャーキャピタルの存在はごくわずかで、客観的に見ても地方でベンチャー企業を起こすことに圧倒的なメリットがあるわけでもありません。しかし、メリットが無い一方で、地方での起業に目立ったデメリットはあるでしょうか。交通インフラの充実やインターネットの高速化により、地理的なデメリットはゼロに近づいていると思います。むしろ、通勤や休日の過ごし方など、生活環境面では首都圏に勝るとも劣らぬものがあります。デメリットを挙げるとしたら、それはリスクマネーの出し手や、親身に経営相談に乗ってくれる外部パートナーが存在しないということに尽きるのではないでしょうか。だからこそ、それらを私たちが担うのです。私たちの目からみて、他の投資家も活動していない地方というフィールドは、投資機会の溢れるいわば未開の大地に映ります。

誰もやっていないからできないと決めつけるのではなく、誰もやらないからこそやる、自分たちが地方を変える、そういったベンチャースピリッツをもって地域活性化に貢献したいと考えています。

ドーガン・ベータの由来

投資用語で、ベータ(β値)は、投資におけるリターンの源泉となる不確実性(リスク)を表します。また、システム開発の領域では、「β版」という言い方でサービスが開発中であることを表現します。

未成熟であるからこそ無限のチャンスがあり、リスクを取るからこそ成長がある。

私たちは、九州地域において、成長性・社会性・収益性のあらゆる面において価値あるベンチャー投資を行うべく、九州特有の語感をもった相手を思いやる言葉(どげんですか?どがんですか?)と「ベータ」を組み合わせ、社名とさせていただきました。

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