投資家との初回面談に必要な準備とタイミング

今回は宮崎を拠点に活動をしている津野が担当です。

スタートアップで初めてベンチャーキャピタルとコンタクトする際にどんな資料を準備をすればいいのか分からないという起業家は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
宮崎で活動をしていると、これまで投資家との接点がなかったような起業家からの相談を受けることが多々あります。
資金調達の相談なはずなのに、資料が殆どといっていいほど準備されていなかったり、資料が準備されていても投資家側が知りたい情報が網羅されなかったりといったケースは少なくありません。
また、資金調達目標時期までに短期間しかないという状況で相談に来る起業家もいました。

これまで中々投資家との接点がなかった起業家や起業を目指す方々に向けて「投資家との初回面談に必要な準備とタイミング」について書かせていただきました。是非、最後までご覧いただけると嬉しいです。

津野 省吾(つの しょうご)Twitter
ドーガン・ベータ ファンドマネージャー/宮崎オフィス代表
宮崎県宮崎市出身、新卒で株式会社宮崎太陽銀行に入行。支店業務を経たのちに、関連会社である株式会社宮崎太陽キャピタルへ出向し、宮崎を中心としたスタートアップを支援。VCやスタートアップカルチャーに魅力ややりがいを感じ、キャピタリストとしての人生を歩むことを決意。2018年4月に株式会社ドーガン・ベータにジョイン。

投資家との初回面談する際に何を準備すればいいのか?

資金調達の相談なのか、資金調達以外の事業相談(ビジネスモデルや資本政策についての相談など)なのか、その面談目的で準備しなければならないものは異なります

①資金調達の場合
起業家がVCとコンタクトを取る多くの目的が資金調達です。
そういった意味では、VCとの面談の中で事業の内容や成長性など、投資家から事業への理解と共感を得る必要があります。
それらを得るためには投資家が欲しい情報を網羅したピッチデックの準備が重要となります。

ピッチデックとは何か?
ピッチデックとは、自社の会社概要・事業計画・ビジョンなどを説明するために作られたプレゼンテーション資料のことを指します。

投資家はピッチデックの内容に基づき起業家とディスカッションを行い、事業のビジネスモデルや戦略などの納得感があって初めて投資の検討を行うので、資金調達の相談の際にはとても重要な資料となります。

ピッチデックの内容

上記はピッチデックに記載すべき内容の一部となりますので、記載すべき内容や投資家が知りたい情報など、改めて記事でご紹介できればと考えております。

②資金調達以外の事業相談の場合
メンタリングやブレストなど、資金調達以外の事業相談の場合も同様、ピッチデックがあれば投資家も適切なフィードバックができるが、そこまで作りこむ必要はありません。最低限テキストでビジネスプランや相談したい内容などをまとめたサマリーやメモなどを準備していればある程度のディスカッションは可能だと思います。

起業家(当時はまだ起業準備中)から事業相談にのってほしいと連絡があり、1on1を行いましたが、資料やメモの準備はされておらず、起業家が描くビジネスモデルや戦略、将来のビジョンなど、ホワイトボードを使って説明を受けたという経験があります。

その後、その起業家はピッチデックを作成し、改めて資金調達の相談を受け、投資に至りました。

その起業家とは旧知の仲という関係性があったのでカジュアルな相談ができたのかもしれませんが、一般的な事業相談であれば、ガチっとした資料を作成せずとも相談は可能ですし、資金調達に向けてピッチデックの作成などのアドバイスもできますので、どんどん相談してほしいです。

起業を考えてる方や初めての資金調達を考えてるスタートアップは一度事業相談という形でビジネスモデルやアイデアについてディスカッションし、投資家との関係性を構築してから、改めて資金調達の相談を行ってもいいのかもしれませんね。

投資家とファーストコンタクトするタイミングは?

投資家と初回面談するタイミングも非常に重要になってきます。
特に資金調達の場合は、タイミングが遅れてしまうと調達目標時期までに資金調達ができないという事態になりかねません。

投資家の検討プロセスや意思決定までの期間は各社各様ですが、弊社の場合だと初回面談から意思決定までの期間は約2ヵ月です(詳しくは、弊社赤瀬が寄稿したこちらの記事を参照ください)。

契約書の調整や株主総会での決議などの期間も考慮し、資金調達目標時期から逆算して初回面談時期を考えてください。

例)弊社ファンドから資金調達をするケース
10月末が資金調達目標ですと、8月の初めには初回面談、2か月かけて9月末には意思決定、10月初旬から契約書調整や株主総会での決議を行い、10月末着金というイメージ。

8月の初めには初回面談を行えば、10月着金に間に合うように思えるが、何事もなくスムーズに進んだ場合に限ります。資金調達は、簡単なものではなく、投資検討プロセスにのらずに断られるケースを考慮すると複数社コンタクトする必要がありますし、検討プロセスの中で投資家が納得感が得られるまでディスカッションを要するケースも考えられるため、余裕を持ったスケジュールを組む必要があります。

一概にいつから資金調達に動けばいいと明確に伝えるのは難しいですが、半年(6か月)前から動き始めると、仮に資金調達が上手くいかない場合の軌道修正もしやすいので、早め早めの行動を意識してもらえるといいのかなと思います。

因みに資金調達以外の事業相談については、その都度投資家にコンタクトを取ってもらえればいいのかなと思います。

まとめ

今回は投資家と初回面談を行う際に必要な準備と面談のタイミングについてつらつらと書かせていただきましたが、まとめると
・資金調達を目的とした初回面談はピッチデックが必要
・資金調達以外の事業相談についてはガチっとした資料は必要ない
・資金調達を目的とした初回面談のタイミングは余裕を持ったスケジュールを組むこと

以上が、重要なポイントかなと思います。
少しでも起業家の皆様のVCとの初回面談のハードルが下がり、スケジューリングミスにより資金調達ができないという事態が減ってくれれば嬉しい限りです。

弊社では1on4プログラムという起業家の皆様の事業プランをキャピタリスト4名で同時面談を行い、個別面談でそれぞれのキャピタリストからフィードバックが受けられるものです。ビジネスプランの成熟度は問いませんし、資金調達や資金調達以外の事業相談でも申込は可能ですので、お気軽にご相談ください(プログラムの概要と申込はこちらからお願いいたします)。

また、1on1での相談をご希望であれば弊社HPのお問い合わせからご相談を受け付けております(お問い合わせはこちらから)。

少しでも多くの起業家との接点が生まれることを楽しみにしております。

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